偽りの花の名[00]
銀河帝国初の平民階級で皇帝の正妃となった皇妃ジオ
侍女から帝后となった、物語の主人公のような娘グラディウス
帝国史上唯一人奴隷出身でありながら皇后に「推挙」されたロガ
六人の中では唯一片親が貴族である皇君ゾローデ
自身の才能で帝婿にまで上り詰めた奴隷出身のラベル
運命の悪戯で帝妃となった平民階級出身のセーファ

四大公爵の血を引かないで皇帝の正配偶者となり、その間にできた子が次代皇帝となった六人の事を「帝国六花」と呼ぶ ――

”六人の中では唯一片親が貴族である皇君ゾローデ”

帝国を生きるものであれば誰でも「貴族といっても父親が下級貴族だろ」とすぐに分かるであろう。
同時に「母親は奴隷で、私生児だったから他の五花と同じく大変だったんじゃないか?」と考える者もあるだろう。

それは「間違いだが正しい」

知らぬ者は知らぬままでいるのが正しいのだ

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