◆聞かせることもない子守唄◆

◇ 吟遊詩人の歌 ◇
風の守護を受け
炎の剣を持ち
大地の精霊と共に
人々に海の如き癒しを与える勇者よ
勇者よ何処に

◇ ネーセルト・バンダ王国民謡 ◇
空を飛ぶ海鳥よ
どうか私を大陸へ連れて行ってくれないか
この高き山を  その翅で
越えられぬこの高き高き山を  荒れ狂い  船の通られぬ海を
あの大陸へ  あの大陸へ
私を連れて行ってくれ
(二番省略)

◇ ギュレネイス皇国民話歌 ◇
麗しい姫君の危機に
騎士が立ち上がり 見事に姫君を救い出し
騎士は姫君を残して
その国を去っていった 
姫君は永遠にその騎士を想い続けて
他国の王の妻となりました

◇ トルトリア亡王国子守唄 ◇
12の鐘が鳴る昼に
金に輝く華を持って歩こう2人で
12の鐘が鳴る夜に
銀に輝く砂丘を見よう2人で
金と銀の都を 時を告げる鐘が鳴る
指折り数えて 眠りましょう
眠りましょう 眠りましょう

◇ 皇帝悲歌 ◇
ギュレネイスの雨は皇帝の涙
暖かな空気の中落ちる雨は後悔の涙
世界を支配せしめて何を後悔したのでしょう?
世界に生まれた事を後悔してしまったのでしょうか?
それとも罪を犯したことを悔いているのでしょうか?
フェールセンに落ちる雨
青空から落ち虹を幾重にもかけるその涙
救われてくださいと  救われたいと  救いたいと  救いましょう  と

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