私の名を呼ぶまで

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【私】の名前について(あとがきを含む)


◇タイムスタンプ

小説家になろうさんを使わせてもらったのは、核になる部分を手直ししていないという証明をしたかったので。
その証明が必要だったのが【[17]花嫁の名】です。

妃は「わたし」であって「私」ではありません。

[83]最終話:ヨアキムの【「わたしの名前、ずっと間違っていたのに」「それは言うな、私も反省している」】と連動します。

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◇あらすじと【 】

あらすじ――
とんでもない理由で皇子と結婚することになった【私】冷静になった皇子は【私】の処遇に困っているようだが、理由が理由なので優しくして差し上げるつもりはない……さて? 【私】はどうなるのだろう。
タイトル――
私の名を呼ぶまで

タイトルの私を【 】で囲まなかったのは”わたし”ではないからです。あらすじでわざわざ私を【 】で囲んだのは、私と違うことを示すためです。

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◇妃の名前について

*妃の名前はギリシャ語です。
[36]鋼の弾丸:Who Killed Cock Robinに登場する唯一の人名「ビオレタ」これをギリシャ語読みにします。ギリシャ以外の国名表記を避けたのはこのため。
関連性が見えない異質で浮いた話を挿入したのは露骨なヒントにするためです。
[61]の鋼の弾丸はエンブリオンの骸にかかるので[36]とは別物。

*妃の名前は花の名です
[01]から[16]までタイトルに使われた名で「花の名」は三つ。
(エリカも花の名ですがタイトルには使用されていないので数えません)
一つはシュザンナ。もう一つはオルテンシア。そしてもう一つが妃の名です。

[71]から[82]までのタイトルは[01]から[16]までのタイトルの意味です。
花の名前だけは花の種類ではなく、花言葉にしました。
博愛・エリカ
あなたは美しいが冷淡・オルテンシア
誠実・妃

*バナー

「私の名を呼ぶまで」のバナーですが、正しく書くとこのようになります


ですが正しく表記すると、バナー以外のタイトルが「←が、私の名を呼ぶまで」となってしまい、余計に訳がわからなくなるだろうと。

妃の名前はバナーやビオレタからも分かる通り紫を意味します

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◇妃の言動

[01]から[16]までの間で、一度だけ名前を呼ばれ内心で文句を言っていないシーンがあります。本当の名なので文句を言いませんでした。危機的状況だったから……ではありません。ここが最も分かりやすいヒントです。

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◇あとがき――妃について

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
名前の意味を使うので、最初は全て意味が判明している名前にしようと考えたのですが、話の内容を強調する意味でも、タイトルに空白があったほうが”らしい”と思い、このような形にしました。

ラージュ皇国は滅ばず318年後にテオドラがやってきたので、妃はヨアキムに幸せにしてもらったはずです。




それでその妃のことなんですが、読んで下さると分かっていただけるかと……ヨランダは「私の名を呼ぶまで」なんて言ったり、望んだりするようなキャラではない、そう思いながら書きました。
あとがきを読んで「そうだね。どう考えても言わないね」と頷いてもらえたら幸いです。

六道イオリ(剣崎 月) 拝

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