君雪 −00
 ケセリーテファウナーフが怪我するのは嫌だけれど、怪我をしてしまうのだね


 私、戦争が怖くて嫌いだ
 絶対にこんな所に来たくなかった
 一度だけレーザンファルティアーヌが連れてきてくれた事あったけれど


 二度と来たくないと
 絶対に来ないと心に誓って
 そしてレーザンファルティアーヌも許してくれたのに


 でもケセリーテファウナーフが心配で
 自分で来るって言っちゃった
 シャタイアスは大丈夫か? 守ってはやれんぞと言ってきた
 昔から、優しかったんだよねシャタイアスは
 レーザンファルティアーヌは今回は出撃なし
 エヴェドリットのゼンガルセンは、娘を連れて出撃だって
 強い王女だ
 良い子に育つといいなあ
 そしてケセリーテファウナーフ


 凄く嫌そうだった
 絶対に嫌だったんだと思うけれど
 レーザンファルティアーヌの命令で、私と出撃する事になった


 御免ね、心配なんだ


 知らない場所で誰かが死んでしまうのは、嫌なんだ


「ケネス元帥閣下、クロトハウセ元帥閣下が帰還なさいます。お迎えしますか?」
 うん! 行く! 行く!
「では、私がお連れいたします」


 怪我しないで帰ってきてくれてるといいなあ、ケセリーテファウナーフ


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